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小さな幸せをおすそ分けできたら・・


by anne_akiko
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お転婆天使

3月9日のアンです。
生後3ヶ月を過ぎ、体重は12㌔です。

「おとうさん、かわいく撮ってね♪」
お転婆天使_f0127523_1352999.jpg

ちゃっかりカメラを見てるのね・・・
そのサンダル、ばっちいから離しなさいってば。

親ばか飼い主ばか覚悟で白状すると・・

この頃のアンは、
とってもとっても可愛かったのです♪
我が家の天使でした。

しか~し!
この天使は内弁慶のお転婆天使でもありました。

さまざまなアンの写真の背景のお庭の風景、
わかりにくいのですが、
実は庭木などがどんどん変わっていっています。

もともと両親の趣味が山草の鑑賞や収集で、
山歩きをしては、希少性のないものでしたら株をいただいてきたり、
あるいは花を摘んで種から育てたり、挿し木をしたりして
数多くの山草をお庭で育てていました。
山草展で買い求めたものもあります。

お庭には花壇はほとんどなく、庭木の下草として
苔などと一緒に地植にしていました。

これは、えびねですね。
お転婆天使_f0127523_14181345.jpg


こういった草花は冬の間は地面には何も残っていません。
春先になると小さな芽を覗かせます。

ところが、天使がお庭を駆け回るのと
この新芽の時期がぴったり一致してしまったのです。

まして、この天使は自分がお庭を走り回るのに
邪魔になる下枝はすべて噛み千切ってしまい、
地面から高さ30センチほどの枝は
すべてなくなってしまっていたのです。
(叱ろうにも気付いたときには後の祭りでした・・)

かくしてお庭はアンの運動場になりました。

アンはダメといわれたものに
イタズラをすることはありませんでしたが、
人間が一生懸命探してやっと見つけられる
1ミリほどの土色の新芽など
アンに理解できるはずもなく、
この春アンに蹴散らされ、踏みつけにされた新芽は数知れず・・

さすがにこのときばかりは
母にはアンが悪魔に見えたようです(^^;)

これではお庭の草花が全滅してしまうと
危機感を抱いた私たちで、
お庭の大改装計画が始まりました。

庭木を増やし、アンが通り抜けできないところを
何箇所か作って山草をそちらへ移動させたりと
苦心惨憺(><)
木を植えても根付かなかったりというのもありましたので
この数年は見るたびに庭木が変わっている状態でした。

アンも成犬になってからは
そんなには走り回らなくなりましたが、
それでもアンが旅立った翌年、
両親がアンがもういないことを実感した一つが
お庭に雑草が生え始めたことだったようです。
そういえばアンがいた8年は
草抜きってあんまりしなくてすんだような気がします。

「アンのせいちゃうもーん。」
お転婆天使_f0127523_14483467.jpg

うーん、アンのせいやと思うけど・・

でも、アンのせいでもよかったよ。
お庭台無しにしてもいいから、
かえっておいで。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆

アンが我が家にやってきて一ヶ月。
私たち家族には少し気になっていたことがありました。

それはアンのことではなく、
アンと出会ったペットショップにいたもう一匹の
ちびゴールデン。
そう、アンのケージの上段にいたあのゴルちゃんです。

アンを連れて帰るときも、じっと穏やかな目で
私たちを見つめていたあのゴルちゃんのことが
気がかりでした。

もう家族はお迎えにきたかな・・

アンが来て一ヶ月になったのを機に
父が、フードの購入とアンの近況報告を兼ねて
あのペットショップを訪ねました。

あのゴルちゃんは、アンが我が家に来た翌日に
ご家族が迎えにこられたそうです。
やっぱりアンと同じように大興奮でご家族を迎え、
一緒に帰っていったとか。

よかったね・・
ほっとしました。
もちろん他にもたくさん気がかりなわんちゃんたちはいましたが、
とりあえず、よかった。

私たちはアンをペットショップでお金を出して購入しました。

このことについてはご批判もたくさんあると思います。
私自身、あの時はあまりにも知識が無さ過ぎたと
反省しています。

ただ、アンと出会い、アンを家族に迎え入れる方法が
「ペットショップでの購入」しかなかったのであれば、
私は批判も甘んじて受けようと思います。

私がペットショップで購入したのは
「血統書付きのゴールデンレトリーバーのメスの子犬」ではなく
「アンの笑顔」でした。

その笑顔を守り、慈しむためでした。

アンの笑顔を見た瞬間、
犬種や性別などはもうどうでもよくなったのです。

生体の店頭販売には問題が多くあります。
私は動物愛護の専門家ではないので
意見は述べられませんが、
少しは勉強して問題点を知るようになりました。

けれども、今現実に店頭に並んでいるわんこたちが
必死に家族の迎えをいまかいまかと待っているのも事実です。
彼らは自分たちに血統書が付いていることも
高値で取引されることも知りません。

ペットショップにいるからといって
彼らの将来が安泰なわけでも
幸せが約束されているわけでもないのですから。

里親さんたちを待ち焦がれているわんこたちも
今この時に店頭に並んで迎えを待ち焦がれているわんこたちも
同じように幸せをつかんで欲しい。

そのために
私に何ができるのかな。

どうか地球上のすべての命が
大切にされ、愛され、守られ、幸せになることを
心から願うばかりです。
by anne_akiko | 2007-03-08 14:58 | アンの思い出